タンパク質はどのくらい必要?
ビタミンは足りている?
糖質は?
脂質は?
食と健康について調べると、
たくさんの情報が出てきます。
ときには、
「あれもダメ」
「これも控えた方がいい」
と情報に振り回されてしまうこともあります。
では、栄養学は何のためにあるのでしょう。
栄養学は、
食べ物と身体の関係を科学的に理解しようとしてきた学問です。
何が身体に必要なのか。
不足や過剰が身体とどう関係するのか。
食生活と健康にはどのような関連があるのか。
長い年月をかけ、
さまざまな研究が積み重ねられてきました。
それらを学ぶことには、
大きな意味があります。
知識があれば、
「なんとなく身体に良さそう」だけではなく、
自分で考える材料を持てるからです。
一方で、栄養素の数字だけを見ていても、
その人のすべては分かりません。
年齢も違う。
生活も違う。
活動量も違う。
食文化も違う。
身体の状態も違う。
そして、何をおいしいと感じるかも違います。
だから知識を得た先に必要なのは、
「では、私はどうだろう?」という問いではないでしょうか。
知識だけでもなく。
感覚だけでもなく。
学んだことを実際の暮らしで試して、
身体を観察し、
また学ぶ。
この往復がとても大切です。
たとえば、「果物を食べてみよう」
という知識だけで終わらず、
実際に食べてみる。
おいしい。
朝が楽しみになった。
自分にはこの量が心地いい。
そんな体験が加わると、
知識は自分のものになっていきます。
誰かから、「これを食べなさい」
と言われるために学ぶのではなく、
自分の生命について、自分で考えられるようになるために学ぶ。
そう考えると、
栄養学は「正解集」ではありません。
自分の身体と食について考えるための、
大切な地図の一つです。
地図を持ちながら、
実際に歩くのは私たち自身。
知る。
やってみる。
感じる。
考える。
そして、もう一度選ぶ。
そこに、学ぶことの面白さがあるのではないでしょうか。
今日、食について知っていることを一つ選んで、
「私は、実際にはどう感じている?」
と問いかけてみましょう。
知識と自分の体験が出会ったとき、
学びは暮らしの中で生き始めます。
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