「私たちの身体は、食べたものでできている。」
よく聞く言葉です。
確かに私たちは、
外から食べ物を取り入れ、
それを材料に身体を維持しています。
だから「何を食べるか」は大切です。
けれど今日は、
その先を考えてみたいと思います。
私たちの健康は、「何を食べたか」だけで決まるのでしょうか。
同じサラダを食べていても、
スマートフォンを見ながら急いで食べる日と、
ゆっくり噛み、
香りや味を感じながら食べる日では、
食事の体験はずいぶん違います。
一人で不安を抱えながら食べる日。
大好きな人と笑いながら食べる日。
「これは太るかな」と心配しながら食べる日。
「おいしいね」と味わう日。
食事は、
食材だけでできているわけではありません。
どんな気持ちで、どんな場所で、誰と、どのように食べるのか。
それも私たちの「食」です。
食べることを見ていくと、
暮らし全体が見えてきます。
朝食を食べる時間がないほど忙しい。
夜遅くまで起きていて、
朝は食欲がない。
疲れて料理をする気力がない。
反対に、
朝起きることが楽しみになる。
旬のものを選ぶ。
誰かと食卓を囲む。
食生活は、
暮らしと切り離されたものではありません。
だから食を整えることは、
単に献立を変えるだけではなく、
「私は今、どんな暮らしをしているのだろう」
と自分を見ることにもつながります。
「健康的な食事をしなければ」と思うほど、
食べることが苦しくなることもあります。
大切なのは、
最初から完璧になることではありません。
まず、「私は普段、どう食べている?」と気づくこと。
急いでいる?
楽しんでいる?
お腹は空いている?
満足している?
身体はどう感じている?
気づくことができれば、
次の選択ができます。
健康は、
誰かが決めた正解を守ることだけではなく、
自分の身体と暮らしを知ること
から始まるのではないでしょうか。
今日の一食だけ、
「何を食べたか」ではなく、
「私は、どう食べていた?」
を観察してみてください。
良い・悪いの採点はいりません。
ただ気づく。
そこから、食との新しい関係が始まります。
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