DAY5: 自然は、私たちの最高の先生です

Life Force Journal Vol.2Rawfood道 ―生命力を磨く生き方

DAY5:自然は、私たちの最高の先生です

こんにちは。
JLBAがお届けする「世界の健康ニュース」です。

昨日は、日本の「道」が、技術を身につけるだけではなく、自分自身を磨き、本来の生き方を探究する文化であることをお伝えしました。

今日は、Rawfood道が大切にしている、もう一つの原点について考えます。

それは、自然から学ぶことです。


私たちは、自然から離れて生きられるのでしょうか

現代の暮らしは、とても便利になりました。
食べ物は一年中手に入り、室温は一定に保たれ、画面を通して多くの人や情報とつながることができます。

その一方で、土に触れること、季節の変化を感じること、木々の間を歩くこと、太陽や風を身体で受け取る時間は、少なくなっているかもしれません。

けれども、人間も自然から切り離された存在ではありません。

私たちが口にする食べ物も、呼吸する酸素も、飲む水も、すべて自然の循環の中から生まれています。

WHOも、自然や生態系は、食料、水、酸素、気候の調整、栄養循環など、人間の生命を支える基盤を提供していると説明しています。 

自然を守ることと、人の健康を守ることは、別々の問題ではないのです。


世界は、自然を「健康資源」として見始めています

自然の中にいると、なぜか呼吸が深くなる。
木々を眺めると、心が落ち着く。
土や植物に触れると、自分を取り戻したように感じる。
そのような感覚は、単なる気分の問題ではありません。

WHOは、緑地や森林、水辺などの自然環境への接触が、ストレスの軽減、気分や認知機能の改善、身体活動や人との交流の促進などを通して、心身の健康を支える可能性を示しています。 

また、緑地へのアクセスは、心血管の健康や精神的健康、孤独の軽減とも関連すると報告されています。 

世界は今、自然を「景色」や「娯楽」としてだけではなく、
私たちの健康とウェルビーイングを支える大切な環境として捉え始めています。


森林浴が世界で研究されている理由

日本で生まれた「森林浴」という言葉は、今では Shinrin-yoku として海外でも知られています。

森林浴に関する研究では、森の中で過ごすことが、心理的な落ち着きや気分の改善、ストレス反応、循環器系などに良い影響をもたらす可能性が報告されています。

一方で、研究方法や対象者にはばらつきがあり、すべての効果が確定しているわけではありません。2019年の系統的レビューでも、森林浴の有望な健康効果を認めながら、より質の高い研究が必要だとされています。 

大切なのは、「森へ行けば病気が治る」と考えることではありません。

自然に触れることが、食事、睡眠、運動、人とのつながりなどとともに、私たちの回復や健やかさを支える一つの要素になり得るということです。


自然とのつながりは、幸福感にも関係しています

自然の中にいる時間だけでなく、
自分も自然の一部だと感じられること
にも意味があると考えられています。

30の研究、8,000人以上をまとめたメタ分析では、自然との心理的なつながりが強い人ほど、ポジティブな感情、活力、人生満足度が高い傾向が示されました。関連は大きなものではありませんが、統計的には有意でした。 

自然とのつながりは、
「自然を利用して健康になる」という一方向の関係ではありません。

自然を大切にすること。
自然から受け取っているものに気づくこと。
自分も大きな生命の循環の中にいると思い出すこと。
その感覚が、人の心や生き方にも影響しているのではないでしょうか。


植物は、言葉を使わずに教えてくれます

植物は、誰かと競争するために芽を出すのではありません。
桜は、バラになろうとはしません。
木は、昨日より立派に見られようとして伸びるのではありません。

それぞれが、自分に与えられた場所で、光や水を受け取りながら、その生命を生きています。

花は花として咲き、木は木として育ちます。
そこには、JLBAが大切にしてきたLiving Beauty

そして、Be Youの姿があります。

誰かのようになるのではなく、
本来の自分の生命を生きる。

自然は、それを言葉ではなく、その存在そのもので見せてくれるのです。


Rawfood道は、植物から生命を学ぶ道です

Rawfood道で食材に触れるとき、私たちは栄養成分だけを見ているのではありません。

種から芽が出る力。
太陽へ向かって伸びる力。
季節に応じて変化する力。
傷ついても再び育とうとする力。
植物の中には、長い時間をかけて受け継がれてきた生命の営みがあります。

Rawfood道とは、それを「いただく」だけではなく、
感じ、学び、自分の生き方へつなげていく道なのです。

小冊子にあるように、Rawfood道では自然、生命、そして自分自身と向き合います。


健康は、自然との関係の中にあります

これからの健康は、身体の中だけを見ていては理解できません。
どのような環境で暮らしているのか。
どのような食物を選んでいるのか。
自然や人と、どのような関係をつくっているのか。

WHOとIUCNも、自然を活用した取り組みが、健康リスクの軽減、心身のウェルビーイング、気候への適応、生物多様性の保全を同時に支える可能性を示しています。 

つまり、自然を大切にすることは、
未来の地球のためだけではありません。

私たち自身の生命力を守り、育てることでもあるのです。


今日からできること

大きな森へ出かけなくても、自然とつながることはできます。
今日、野菜や果物を手に取ったら、色や香り、形をゆっくり感じてみてください。

・ベランダの植物に水をあげる。
・空を見上げる。
・近くの木の下を歩く。
・旬の食材を味わう。

それだけでも、
「私は自然の外にいるのではなく、自然の中で生きている」
という感覚を思い出せるかもしれません。


今日の問い

あなたは最近、自然から何を受け取りましたか。
そして自然は今、あなたにどのような生き方を教えているでしょうか。
自然は、答えを押しつけません。

ただ静かに、本来の生命の姿を見せ続けています。

だから自然は、私たちの最高の先生なのです。


明日の予告

Life Force Journal Vol.2 DAY6

「守・破・離」は、

人生を育てる法則だった

なぜ何かを身につけるとき、最初から自分らしさを求めるのではなく、まず基本を守ることが大切なのでしょうか。

日本の「守・破・離」と、世界の熟達研究や学びのプロセスを重ねながら、Rawfood道の三つの段階をご紹介します。


参考資料

リンク先は、記事掲載時にそのままご使用いただけます。

WHO|Nature, biodiversity and health
自然、生物多様性、生態系と人の健康との関係
https://www.who.int/europe/news-room/fact-sheets/item/nature--biodiversity-and-health

WHO|Improving health and well-being through nature
自然環境と心身の健康、ウェルビーイング
https://www.who.int/europe/activities/improving-health-and-well-being-through-nature

WHO|Urban green spaces and health
都市の緑地が健康に作用する経路をまとめた報告書
https://www.who.int/europe/publications/i/item/WHO-EURO-2016-3352-43111-60341

WHO・IUCN|Nature-based Solutions for Health
自然を活用した健康づくりと持続可能な社会への提言
https://www.who.int/publications/m/item/nature-based-solutions-for-health--leveraging-biodiversity-to-create-health-promoting-environments

PubMed|Medical empirical research on forest bathing: a systematic review
森林浴に関する研究を検討した系統的レビュー
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31787069/

Frontiers in Psychology|The relationship between nature connectedness and happiness: a meta-analysis
自然とのつながりと幸福感の関連を調べたメタ分析
https://www.frontiersin.org/journals/psychology/articles/10.3389/fpsyg.2014.00976/full

◆関連記事
なぜ、世界は日本の道に惹かれるのでしょうか?

Close

ローヴィーガンマイブランド特別支援金訓書