子どもの頃、
好きな色を聞かれたら、
「赤!」「黄色!」「青!」と、すぐ答えられた。
好きな食べ物も。
好きな遊びも。
やってみたいことも。
理由なんてありませんでした。
好きだから、好き。それだけでした。
ところが大人になるにつれて、
私たちは「理由」を考えるようになります。
身体にいいから。
役に立つから。
家族が喜ぶから。
失敗しなさそうだから。
みんなが選んでいるから。
似合うと言われたから。
もちろん、理由を考えることは大切です。
けれど、
理由ばかりで選んでいると、
ある日、
「ところで、私は何が好きなんだろう?」
と分からなくなることがあります。
昨日は、
身体がどう感じているかを見てみました。
今日は、「好き」を見つけてみましょう。
果物売り場で、
栄養価でも、
値段でも、
家族の好みでもなく、
「わあ、おいしそう」と心が動いたもの。
お皿に盛ったとき、「きれい」と思った色。
一口食べて、「これ、好き」と思った味。
そんな小さな感覚です。
食は毎日のことだからこそ、
自分の感覚を取り戻す練習をすることができます。
大きな夢が分からなくてもいい。
使命が分からなくてもいい。
これから何をしたいか、
まだ分からなくてもいい。
でも、「私はこれが好き」なら分かるかもしれません。
好き。おいしい。きれい。心地いい。やってみたい。
そこには、
誰かから教えられた答えではない、
自分自身の小さな生命の動きがあります。
本来の自分に還る道は、
そんな小さな「好き」を、
もう一度拾い始めることなのかもしれません。
今日は一つ、
「理由はないけれど、私はこれが好き」
を見つけてみましょう。
食べ物でも、
色でも、
音楽でも、
場所でもいい。
そして、
「なぜ?」と説明しなくていい。
今日はただ、「私は、これが好き。」で終わってみましょう。
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