旬の果物をいただくということ ― 果物から、生命力をひらく。DAY4 ―

食と健康 Sep 17, 2026

スーパーの果物売り場を歩いていると、

「あ、もう梨が出ている」
「ぶどうがおいしそう」
「いちじくの季節なんだ」

そんなふうに、季節を感じることがあります。

今は一年を通して、さまざまな食べ物を手に入れられる時代です。

それでも、季節が巡るたびに姿を見せる果物には、どこか特別なものがあります。

今日は、「旬をいただく」ということを考えてみたいと思います。

果物の向こうに、季節がある

一つのぶどうが実るまでには、時間があります。

芽が出て、
花が咲き、
小さな実が生まれ、
太陽を浴び、
雨を受け、
少しずつ実が育っていく。

私たちが手に取る果物の向こうには、

自然が過ごしてきた時間があります。

梨も、ぶどうも、いちじくも、りんごも。
ある日突然、果物売り場に現れたわけではありません。

季節の中で育ち、
その時を迎えて、
私たちのところへ届いたものです。

そう考えると、
「何を食べようかな」という毎日の小さな選択が、
自然との出会いにも見えてきます。

私たちにも、リズムがある

自然にはリズムがあります。
朝が来て、夜が来る。
春が来て、夏が来て、秋になり、冬へ向かう。

育つときもあれば、
実るときもあり、
休むときもあります。

人間も、本来はその自然の中に生きている生命です。

いつも同じ元気でなくてもいい。
いつも前に進んでいなくてもいい。
動きたい日もあれば、
少し休みたい日もある。

それなのに私たちは、ときどき、

「昨日と同じようにできなければ」
「もっと頑張らなければ」

と、自分に求め続けてしまいます。

旬の果物を見ていると、

自然は、「いつも同じでなくていい」
と教えてくれているようにも感じます。

「今」をいただく

旬という言葉には、「今、この時」という感覚があります。

今だから味わえるもの。
今だから香るもの。
今だから出会えるもの。

それをいただく。

これは、食べ物だけの話ではないのかもしれません。

私たちの人生にも、
今だから感じられることがあります。
今だからできることがあります。

そして、今だから出会える人がいます。
過去でもなく、まだ来ていない未来でもなく、

今の自分を生きる。

旬のものをいただくことは、
そんな生命の時間を思い出す、小さな機会にもなります。

「身体にいい」から、「うれしい」へ

果物を選ぶとき、
栄養だけで選ばなくてもいいのです。

「わあ、おいしそう」
「この色、きれい」
「今年もこの季節が来た」

そんな気持ちで手に取る。

家に帰ったら、
少し丁寧に洗って、
切って、
お気に入りのお皿に盛ってみる。

そして、
「今、この季節をいただいているんだな」と思いながら味わう。

食べることが、
健康のための「やること」から、生命を味わう時間へ変わっていきます。

それも、果物が私たちに届けてくれるものの一つではないでしょうか。

明日は「果物から、生命力をひらく。」最終日です。
この4日間、自分のために選び、味わってきた果物を、
今度は少し美しく切ってみる。
そして誰かと分かち合ってみる。

自分の生命を満たすことから、誰かの生命を喜ばせることへ。

果物から始まった小さな体験を、もう一歩広げてみたいと思います。

🌱 今日の小さな生命力

今日は果物売り場で、

「今、一番おいしそう」
と感じる旬の果物を一つ選んでみませんか。

栄養成分を先に考えなくても大丈夫。

色を見て、
香りを感じて、

「これを食べたい」

と思ったものを選ぶ。

そして食べるとき、

「今、この季節をいただいている。」

と少しだけ感じてみてください。

今日しかない季節と、
今日しかないあなたが出会う食卓です。

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