「私のことは後でいい」が、いつもの口癖になっていませんか? ― 本当はやってみたい。でも、できないと思っている。DAY3 ―

生活習慣 Oct 28, 2026

「今度の日曜日、ちょっと出かけてもいいかな?」

そう言いかけて、言葉を飲み込んだ。

夫は仕事で疲れている。
子どもにも予定がある。
母のところにも顔を出したい。
洗濯も、買い物も、やっておかなければ。

そう考えているうちに、

「まあ、今回はやめておこう。」

と、自分で自分を納得させてしまった。

行きたかったのは、以前から興味のあった小さなワークショップ。
たった2時間のことなのに、どうしてこんなに遠く感じるのでしょう。

家族を大切にしてきた時間

家族のために食事を作る。
子どもの成長を見守る。
親のことを気にかける。
仕事で求められる役割を果たす。

その一つひとつは、決して無駄なことではありません。

誰かを大切にしてきた時間は、自分の人生の大切な一部です。

でも、いつの間にか、

「私がやらなければ。」
「私が我慢すればいい。」

という言葉ばかりになっていたとしたら。

少し立ち止まってみたいのです。

「私自身は、どうしたいのだろう?」

自分の時間を持つことは、わがまま?

ここで、一つ興味深い研究があります。

心理学の「自己決定理論」では、人が自分の意思で選んでいると感じられることを「自律性」と呼び、心の健やかさや意欲に関わる重要な要素として研究しています。

自律性とは、何でも自分一人で決めたり、他人のことを考えずに行動したりすることではありません。

家族を大切にすることも、仕事を続けることも、自分がその意味を理解し、納得して選ぶことができます。

同じ行動でも、「私がやらなければならない。」と思っているときと、

「私はこれを大切にしたい。」

と思っているときでは、自分の感じ方が違うことがあります。

では、自分のために時間を使うことも、人生の大切な選択として認めてよいのではないでしょうか。

「私も行きたい」と言ってみる

例えば、あのワークショップ。

「行けない」と決める前に、家族に話してみたらどうでしょう。

「日曜日の午後、2時間だけ出かけたいんだけど。」

すると、「いいよ。行っておいで。」と言われるかもしれません。

あるいは、予定を調整する必要があるかもしれません。

思い通りにならないこともあるでしょう。

でも、自分の希望を言葉にしてみなければ、何ができるのかも分かりません。

相手に頼むこと。

相談すること。

一緒に方法を考えること。

それは、家族を大切にしないことではありません。

家族とつながりながら、自分の人生にも関わっていくことなのです。

私の人生にも、私がいていい

自分の人生を生きるということは、家族を置いてどこかへ行くことではありません。

今まで築いてきた暮らしの中で、自分の気持ちにも耳を傾けること。

自分が大切にしたいものを、誰かと分かち合うこと。

そして、必要なときには助けてもらうこと。

JLBAが考える自立も、一人で何でもできるようになることではありません。

人とつながりながら、自分自身で考え、選び、行動していくことです。

「私のことは後でいい。」

そう思ったとき、

「私のことも、大切にしていい。」

と、もう一つの言葉を加えてみませんか。

🌱 今日の小さな生命力

今日は、家族や仕事の予定とは別に、

「私がやってみたいこと」

を一つ考えてください。

そして、できれば誰かに言葉にして伝えてみましょう。

「今度、これをやってみたいんだ。」

それだけでも大丈夫。

自分の希望を自分の言葉で伝えること。

そこから、新しい会話が始まるかもしれません。

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研究参考資料

Ryan, R. M. & Deci, E. L. (2000). Self-Determination Theory and the Facilitation of Intrinsic Motivation, Social Development, and Well-Being. American Psychologist, 55(1), 68–78.

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