昨日は、自然に触れることについて考えてみました。
今日は、その自然をもっと身近なところから見てみたいと思います。
目の前に、一つのりんごがあるとします。
赤い色。
手に持ったときの重さ。
ほのかな香り。
包丁を入れると、みずみずしい断面が現れます。
そのりんごは少し前まで木になり、太陽の光を浴び、雨を受け、季節の中で育っていました。
私たちが食べているものは、単なる「栄養のかたまり」ではありません。
もともとは、自然の中にあったものです。
食べ物について学ぶと、
ビタミン。
ミネラル。
食物繊維。
たんぱく質。
さまざまな栄養素を知ることができます。
それは、健康を考えるうえでとても大切な知識です。
でも、ローフードを長く実践していると、栄養素だけでは表現しきれないものにも気づきます。
採れたての野菜のみずみずしさ。
旬の果物の香り。
種の中に秘められた、次の生命へつながる力。
私たちは食べ物を通して、自然と出会っています。
だからJLBAでは、食べることを単なる栄養補給としてではなく、
「生命をいただくこと」
としても大切にしてきました。
ローフードというと、
「加熱しない料理」
という方法に目が向きがちです。
けれど、大切なのは方法だけではありません。
色を見る。
香りを嗅ぐ。
手で触れる。
噛んだときの音を聞く。
甘さや酸味を感じる。
生の野菜や果物に触れていると、私たちのさまざまな感覚が使われます。
頭で「身体にいい」と考える前に、
「きれい」
「いい香り」
「美味しい」
「気持ちいい」
と感じる。
この「感じる」ということが、本来の自分に還るうえで、とても大切なのではないでしょうか。
食べるということは、不思議です。
自分ではなかったものを身体に取り入れ、それがやがて、自分を支えるものになっていきます。
だから食事は、
自然と自分の生命が出会う時間
とも言えるでしょう。
何を食べるべきか。
何を食べてはいけないか。
それだけではなく、
「私は今、何をいただいているのだろう」
と、一度食べ物を見てみる。
すると、いつもの食卓が少し違って見えてきます。
ローフードの入口は、難しい料理でも、完璧な食生活でもありません。
一つの果物。
一枚の葉。
一粒の種。
そこにある自然を感じることからでも始められます。
今日は、野菜か果物を一つ選んでください。
すぐに食べずに、まず10秒だけ眺めてみましょう。
色。
香り。
形。
触った感じ。
そして食べるときには、
「いただきます。」
いつもより少しだけ、その言葉を感じてみる。
食べ物の生命と、自分の生命が出会う時間を味わってみませんか。
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