「どうして、それを選んだの?」
そう聞かれたら、私たちはいろいろな理由を答えるでしょう。
安定しているから。
家族のためになるから。
失敗したくないから。周りから反対されないから。
今までずっとそうしてきたから。
もちろん、理由があることは悪いことではありません。
私たちは社会の中で生きています。
家族もいて、仕事もあり、責任もあります。
何も考えず、自分の気持ちだけで生きることが「自分らしく生きる」ということでもありません。
けれど、一つだけ考えてみたいことがあります。
そのたくさんの理由の奥に、「私は、本当はどうしたい?」
という自分自身の声はあるでしょうか。
たとえば仕事。
自分で応募し、自分で決めた仕事なら、「自分で選んだ」と思うでしょう。
けれど、その奥には、
「安定した会社でなければ」「親を安心させなければ」
「今まで勉強してきたことを無駄にしてはいけない」
そんな思いがあったかもしれません。
食べるものも同じです。
「朝食はこれ」「甘いものはダメ」
「健康のためにはこれを食べなければ」
気づかないうちに、たくさんの「正しさ」が私たちの選択を決めています。
それが間違っている、という話ではありません。
大切なのは、一度、自分に戻ってみること。
「誰にも何も言われなかったとしたら、私はどうしたい?」
そう問いかけたとき、初めて聞こえてくる声があります。
ここで、とても大切にしたいことがあります。
これまでの選択を振り返って、
「あのとき違う道を選べばよかった」
「私は自分の人生を生きてこなかった」と、過去を否定する必要はありません。
そのときの自分には、その選択が必要だったのかもしれません。
家族を守りたかった。
安心したかった。
失敗したくなかった。
誰かを喜ばせたかった。
それも、そのときの自分が大切にしていたものです。
だから過去を責めるのではなく、「私は、そうやってここまで生きてきたんだね」
と、一度受け止めてみる。
そのうえで、「では、これからは?」
と問い直すことができます。
人生は、今日からも選ぶことができるからです。
本当の自分の声は、
「会社を辞めよう!」「人生を全部変えよう!」
そんな大きな声とは限りません。
むしろ、「今日は少し休みたい」
「この人に会いたいな」「これ、やってみたい」「今日は果物が食べたい」
そんな小さな声かもしれません。
その声を無視せず、一度聞いてみる。
そこに、自分の生命力へ戻る入口があります。
今日、何かを選ぶときに一度だけ、「私は、本当はどうしたい?」
と自分に聞いてみてください。
答えを実行できなくても大丈夫です。まず、自分が何を感じているのかを知ること。
それも、自分の人生を選び始める小さな一歩です。
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