先日、アフリカ・ウガンダのBHCから、久しぶりに一通のメールが届きました。
送り主は、これまでJLBAと共に活動してきたMarkさんです。
メールの最初には、こんな言葉がありました。
「本当に長い間、ご連絡できずにいました。皆さんがお元気であることを願っています。伊藤先生はいかがお過ごしでしょうか?」
しばらく連絡がなかったので、私たちも気になっていました。
その後に書かれていたのは、嬉しい知らせでした。
Markさんたちは、生活の中でいくつもの困難な問題に直面し、活動を続けることが難しい時期があったそうです。
しかし、3か月ほど前から活動を再開。
「私たちはようやく再び立ち上がり、地域の人々のために活動できるようになりました」
と知らせてくれました。
そして来週から、再びKitchen Healerプログラムを地域で実施する予定だといいます。
地域の皆さんにKitchen Healerのドキュメンタリー映像を上映し、「食べること」「自分や家族の健康を自分たちの手で育てること」を伝えていくそうです。
さらに、こんな嬉しい言葉が続いていました。
「すでに多くの人たちがKitchen Healerプログラムの恩恵を受けています。そして、皆さんの素晴らしいアイデアに、多くの人々が感謝しています。」
この言葉を読んで、私たちも胸が熱くなりました。
JLBAは長年、「一家に一人、キッチンヒーラー」という未来を描いてきました。
特別な誰かだけが健康をつくるのではありません。
毎日のキッチンで、
家族のために食事をつくる人が、
食べ物について少し学び、
自然の力を知り、
自分や大切な人の生命を支えていく。
そんな人を、私たちは「Kitchen Healer」と呼んできました。
今回のメールを読んで、改めて気づかされたことがあります。
それは、Kitchen Healerは、もはやJLBAだけのものではないということです。
日本で生まれた一つの考え方が海を渡り、ウガンダの人たちの手に渡り、その土地の暮らしの中で使われています。
そして今度は、ウガンダの人たち自身が、自分たちの地域の人へ伝えようとしている。
これは、とても大切な変化だと思います。
私たちは海外支援というと、つい「何かをしてあげる」という構図を考えてしまいます。
けれど、今回の知らせから見えてくるのは、少し違う姿です。
知識やきっかけを届けることはできても、実際にそれを暮らしの中で生かし、地域へ広げていくのは、そこに暮らす人たち自身です。
困難があって活動が止まっても、また立ち上がる。
学んだことを、自分の健康に役立てる。
そして、自分だけで終わらせず、今度は周りの人へ届けていく。
そこにあるのは、人間が本来持っている生命力なのではないでしょうか。
Markさん自身も、
「私自身もKitchen Healerの恩恵を受けています。私の潰瘍も少しずつ良くなってきています」と伝えてくれました。
そしてメールの最後には、
「皆さんとオンラインでの学びのミーティングを始める機会を持ちたい」
と書かれていました。
これからは、日本から何かを教えるだけの関係ではなくてよいのだと思います。
ウガンダでは、Kitchen Healerがどのように受け取られているのか。
どんな食材を使い、どんな工夫をしているのか。
地域の人たちにどんな変化が起きているのか。
私たちJLBAも、そこからたくさんのことを学べるはずです。
日本からウガンダへ。
ウガンダから日本へ。
お互いの経験を持ち寄りながら、「食から生命を育てる」という共通の願いのもとに、一緒に学んでいく。
Kitchen Healerが、国や文化を越えて育っていく。
今回届いた一通のメールと写真は、その小さな、しかし確かな始まりを見せてくれたように思います。
そして私たちは、改めて思います。一家に一人、Kitchen Healer。
それは日本だけの未来ではありません。
世界中の家庭に、自分と大切な人の生命を食から育てる人がいる。
そんな未来を、遠く離れたウガンダの仲間たちと、これからも一緒につくっていきたいと思います。
Markさん、そしてウガンダBHCの皆さん。
再び活動を始めてくださったことを、心から嬉しく思います。
そして、Kitchen Healerを大切に育て続けてくださって、本当にありがとうございます。
Welcome back.
また一緒に歩んでいきましょう。