1月7日は、日本で古くから「七草がゆ」を食べ、無病息災を願う日とされています。七草がゆは、正月のごちそうで疲れた胃腸を休ませ、春の若菜の力を取り入れるための、日本独自の食文化です。
七草に含まれるのは、消化を助ける葉物、利尿作用のある野草、ビタミンやミネラルを含む植物など、身体をやさしく整える要素ばかりです。現代の栄養学の視点でも、食物繊維や植物性栄養素が腸内環境の回復に役立つことが知られています。
実はこのような「新年に身体を休ませる食」の考え方は、日本だけのものではありません。世界各地にも、断食明けの軽い食事や、ハーブスープ、発酵食を取り入れる文化があります。七草がゆは、日本らしい形で受け継がれてきた、世界共通の健康の知恵ともいえる存在です。
農林水産省|春の七草の由来と意味
https://www.maff.go.jp
文化庁|日本の年中行事と食文化
https://www.bunka.go.jp
Harvard T.H. Chan School of Public Health|Plant-based foods and gut health
https://www.hsph.harvard.edu
WHO|Traditional diets and health
https://www.who.int
NIH|Dietary fiber and gut health
https://www.nih.gov/health-information
Harvard Health|Gentle diets for digestive recovery
https://www.health.harvard.edu
七草がゆが伝えているのは、「正しく食べる」ことよりも、
身体の声を聞くことです。
ごちそうの後に、あえてシンプルな食を選ぶ。
疲れた内臓を休ませ、春の芽吹きを身体に迎え入れる。
それは、我慢でも制限でもなく、命をいたわる選択。
ローフードや自然な食の考え方も、本質は同じです。
自然のリズムに寄り添い、身体が回復する余白をつくること。
七草がゆは、日本に残された「再生の食文化」の象徴です。
新年のこの一日、食を通して、
自分の身体と静かに対話する時間を持ってみてはいかがでしょうか。