スマートフォンやSNS、ニュースアプリの普及により、私たちは一日中大量の情報にさらされています。近年、WHOや心理学・公衆衛生分野では、こうした状態が心の健康に与える影響として「情報疲労(Information Fatigue)」や「情報過多(Information Overload)」が注目されています。
研究によると、過剰な情報入力は脳の処理能力を超え、慢性的な疲労感、不安感、集中力の低下、意思決定の困難さにつながることが示されています。特に、ネガティブなニュースや断片的な情報を無意識に摂り続けることは、ストレス反応を高め、睡眠の質や感情の安定にも影響を及ぼします。
年末年始は情報量がさらに増えやすい時期だからこそ、「何を食べるか」と同じように、「どんな情報をどれだけ摂るか」を意識することが、心の健康を守る重要なセルフケアとして世界的に提案されています。
World Health Organization(WHO)|Mental Health
https://www.who.int/teams/mental-health-and-substance-use
Harvard T.H. Chan School of Public Health|Stress & Mental Well-being
https://www.hsph.harvard.edu/stress
National Institutes of Health(NIH)|Digital Media and Mental Health
https://www.nih.gov/news-events/nih-research-matters
Social Media Fatigue and Mental Health(PMC)
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10757012/
Information Overload and Psychological Stress(学術レビュー)
https://bcpublication.org/index.php/EP/article/view/4692
Screen Time, News Consumption, and Anxiety(Health.com)
https://www.health.com/condition/anxiety/screen-time-anxiety
心の健康は、
ポジティブな情報をたくさん集めることで守られるわけではありません。
JLBAが大切にしているのは、
**「足す健康」ではなく「減らす健康」**という視点です。
食べすぎないことが身体を整えるように、
情報もまた、摂りすぎないことで心が整っていきます。
なるべく自然に触れる生活や、ローフードや自然な食の実践は、
身体をクリアにするだけでなく、感覚や直感を取り戻す助けにもなります。
情報から少し距離を置き、自然や食、対話に意識を戻すことは、
現代における大切なメンタルケアです。
年末年始は、
心にも「食事制限」を。
静かな時間の中でこそ、
本当に必要な情報と、自分自身の声が聞こえてきます。