近年、世界各地で注目を集めているのが「再生型農業(Regenerative Agriculture)」です。
再生型農業とは、化学肥料や農薬への依存を減らし、土壌の有機物を増やしながら、生態系そのものを回復させていく農業の考え方です。国連食糧農業機関(FAO)や環境研究機関の報告では、土壌の劣化が食料安全保障や気候変動の大きなリスク要因になっていることが指摘されており、土を「消耗する資源」から「再生する生命体」として扱う転換が求められています。
再生型農業は、土壌の炭素貯留能力を高め、温室効果ガス削減に寄与するだけでなく、栄養価の高い作物の生産や、農家の持続可能な暮らしにもつながると評価されています。
国連食糧農業機関(FAO)
https://www.fao.org
Regenerative Agriculture Initiative
https://www.regenerativeagriculture.org
Rodale Institute
https://rodaleinstitute.org
再生型農業を国家政策に取り入れる国や自治体が増加(FAO)
https://www.fao.org
土壌の健康と作物の栄養価の関連を示す研究(Rodale Institute)
https://rodaleinstitute.org
再生型農業が気候変動対策として注目される国際会議の動向
https://www.unep.org
再生型農業は、単なる農法の一つではありません。
それは「人と自然の関係性を修復する生き方」そのものです。
ローフードやプラントベースの食は、この再生型農業と深く結びついています。
土が元気であれば、作物が元気になり、その食をいただく人の心と身体もまた整っていきます。
JLBAが大切にしている「家庭の台所から始まる健康」は、農の現場から切り離されたものではありません。
どんな農法で育った食材を選ぶかという意識は、地球の未来に参加する行為そのものです。
再生型農業は、
奪う農業から、育む農業へ。
そしてその先に、持続可能で調和のとれた食と暮らしの未来が広がっています。