最新の国際報告によると、現在の食システムで広く使われている合成化学物質(たとえばプラスチック添加物や農薬、PFASなど)は、毎年最大で約 2.2 兆米ドル相当の健康被害をもたらしていると推定されています。これらの化学物質は、がん、不妊、神経発達障害、内分泌系の乱れなどと関連しており、子どもの健康へのリスクも深刻。さらに、農地の汚染や生態系破壊、水質汚染など環境への負荷も大きく、現在の規制体制では数千種類の化学物質の安全性を十分に評価・管理できていないと報告は警鐘を鳴らしています。
【情報源】
“Synthetic chemicals in food system creating health burden of $2.2tn a year, report finds” — The Guardian(2025年12月10日)
ザ・ガーディアン
【関連ニュース(他にもこのような報告があります)】
“UK boosts wastewater tests to raise resilience to germs” — 下水を使った病原体モニタリングで公衆衛生の強化を図る英国の取り組み
ファイナンシャル・タイムズ
“Malaria deaths rose in 2024, funding cuts risk surge, WHO says” — 過去1年でマラリア死亡者が増加し、医療・公衆衛生支援の減少が懸念される報告
Reuters
【JLBA視点コメント】
この報告が示すように、私たちを取り巻く“食”は、単に「何を食べるか」という健康の問題だけでなく、環境、有害化学物質、将来の世代の命の問題とも直結しています。
ローフードやプラントベースは、単なる「体にいい食事法」ではなく、化学汚染の少ない自然な食を通して、心身と地球の健やかさを守る選択肢です。
JLBAが提唱する「Kitchen Healer の暮らし」は、まさにこのような世界的な健康危機に対する “個人と地球を守る実践” だと改めて感じます。